宗祖 真盛上人(1443~1495)
宗祖 円戒(えんかい)国師 慈摂(じしょう)大師 真盛 (しんせい)上人は、伊勢国一志郡小倭荘大仰の里(今の三重県一志郡一志町大字大仰)にて出生。「紀 貫之」の一族で14歳で出家、19歳の時に比叡山に上り慶秀和尚に師事、20年間山に籠もられ天台の学問を究められました。
当時は応仁・文明の乱が続く下克上の時代でしたが、上人は教化指導者として深く内省せられ、文明14年黒谷青龍寺に入り日課六万辺の称名念仏を修め、社会の秩序を正し世人に安心立命を与えるには、道義を強調する円戒と弥陀本願の念仏以外には無いことを悟られ、文明15年(1483)西教寺に入寺し朝廷・公家・武士・庶民へ持戒と念仏の布教を行われ、西教寺を戒称二門不断念仏の根本道場とされました。
以来、その足跡は江州・越前・伊賀・伊勢を中心に広がり民衆の信仰を集めるところとなりました。室町時代の明応4年(1495)伊賀西蓮寺にて病に倒れ、無欲清浄専勤念仏を遺誠として、53歳で遷化されました。
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